学びとお菓子のカーテンコール

ハムスターの如く、ぐるぐる永久機関するお話

R4エンベデッドシステムスペシャリスト(合格してた)

10月に受けていたエンベデッドシステムスペシャリスト、合格していました。
次回から午後2が論文になるので、以降の対策の参考にはし辛いけれど、スペシャリスト四天王(最弱の情報セキュ…はその地位を既に剥奪されていますが)のラストを倒せたという備忘録ということで以下記しとく。

kekka


【問題と所感】(前の投稿と重複あり)

・午前2

3問手つかずで終了。

TAC通信講座のテキスト・添削問題・模試・翔泳社テキストの問題、全部抑えていて、重複抜きでも200問くらいあったはずだけどギリギリだった。けど予想外に通過率高い。
この頃ちょっと荒ぶってて集中力が低下してた(継続中)から……単に不調だったのかもしれない。


・午後1
問1・2選択。問3は計算多そうだったので回避。


問1

設問読みながら腕を上下してシミュレーションしていたので、試験官に睨まれてたかもしれない。(同じことやってた人、絶対いるはず。)

設問1の2(b)は違う答えを、設問3(1)は雑な回答を書いたと記憶してる。
他は、外してはいないと思う。

設問3(1)は突如出てきた「ふらつき動作」の定義を読み取れず、正面からの回答ができなかった。「ふらつき」ではなく「ふらつき動作」と書いていたので、試験専用用語だなこれ……説明見落としたかな……と問題文読み直してて、かなり時間ロスした。


問2
ソフトウェアの問題にタイマー&レジスタが混入していて「やば……」となる。
この部分だけ捨てるか……いや捨てられる量じゃないな、と問1から戦ったけど、焦りで脳が理解拒絶状態になってしまい、設問2(2)以降手が付けられなくなった。
設問2を残り30秒くらいになって投げ出し、設問3の「問題」を確認。
(3)のタスク名答えよ→「LAN通信が無効にするタスク」と書いてある→図3見て「メイン」「競技」「レーン」の三択と判断→メインは無効にしないだろう、という消去法で「競技タスク」「レーンタスク」と書いた。その後、(1)を無思考で、上の表のタスクを全部書いたかもしれない。
20行の文章説明読まず、「タスクの変更概要」もLAN通信以外見ずに答え書いたので、このあたりだけ問題用紙がものすごい綺麗。

結果、問1の計算・設問2(1)と(2)の序盤、設問3の(3)、もしかすると(1)を埋めた感じ。文章解答系は空白だらけ。
過去問解いてた感触だと、設問2(2)は絶対取るべきところのはず。空欄だらけの時点で落ちたと確信した。

 

・午後2

R2の過去問でバス問題解いてた、TAC模試も車両制御だった、H31午後2の電車問題が再来すると個人的に予想していて関連文書含めて目を通していた、という理由で迷わず問2選択。

今振り返ると、間違えたのは設問2の計算と(3)a、設問3(3)bくらいで、残りはおよそあってると思う。

設問1(3)の計算は、下書きメモに「0.04??」と、自信なさげなメモが残ってるけど、これもあってたみたいだ……。


【点数見た感想】

点数照会のページつながらない→合格者番号一覧のページ見て、自分の番号のっていたのでびっくり。
午後1の点数見てして再度びっくりした。これ、1か所ミスってたら59点だったやつだ……。

レジスタ・タイマの出現で狼狽してたなか、この計算解けてた自分を褒めたい。

午後1で残り1分、最後まであきらめずに空欄埋めた自分も褒めたい反面、これは問題を「解いて」いなかったので、素直に褒めるのは抵抗が残る。


今年は

問1:「ふらつき動作」の定義を探して時間ロス
問2:ソフトウェア問題に、「タイマ&レジスタ」混在
問3:計算多くね?(推測)

と、どの設問も素直に解けない印象なので、時間足りない&空欄多く、配点調整したのかな。

午後2は、採点基準だか配点調整が厳しめにされてる気がする。


【使用教材】

・絵で見る組込みシステム入門

「組込み」のイメージをつかむため最初に購入し、理解しながら読むスタンスで、一週間かけてじっくり読んだ。炊飯器やデジカメなどの例から始まり、最後は開発モデルの話まであり、IoT以外は軽めに網羅してる。この本がなければ、組込みとは何かを見失っていた。エンベデッドに縁もゆかりもないけどこの試験受ける、という場合におすすめしとく。

難点はちょい古い点と、巻末の演習問題で「間違えた箇所は本書を読み直して」と書きつつ、どこを読んでも回答にたどり着けないものがあること、くらいか。

なお、この本の「総括Ad」が令和4年度の試験委員名簿に載っており...「研究の変遷と信頼性」でぐぐると出てくる論文(リンクしたいけど……ルール的に難しそうなので)とか見た感じ、おそらく、H31午後2の電車問題の出題者だと推察してる。そして電車問題は3年のブランクがあるので、今年ソフトウェアで出てくるかな?と個人的に予想してた。でも今回バス問題だったね。

 

・TAC通信講座(午前1免除コース)
独学だと足りないと踏み、ハズレのイメージがないTACに頼った。

全部受講。公開模試は締め切り過ぎて提出し、合格ラインの判定だった。
講義は板書多めで午前午後ともにハード8・ソフト2くらいの割合。講師の方が「ハードは専門でないのだけど」と漏らしていたが、私には合っていた。

「ハード・ソフトで重点対策分野を決める必要はあるけど、一方を捨てるのはダメ」と説明していたので、午後のハード問題も完全には切らず、講義で説明したものは抑えた。独学だったらネットの情報鵜呑みにして、ソフト問題だけ演習して午後1の問1で点数拾えなかったオチだったと予想する。
今回の午後1問2は、「ソフトだけ対策すればいい」みたいな風潮に対する、「それはダメだよ」という出題者からのメッセージだと思う。

個人的には受けて大正解だった。次論文になるから知らんけど。


・過去問(午後)

午後1の問1・2と午後2の問2は過去5年分、ハード系の午後問は、講座で取り上げるものを、講座前に時間計って解いてた。

TACと翔泳社でときどき解答プロセスが異なっており、片方読んでて「この解説違わね?」と感じたものは、もう片方の解説を読むと納得できた、というのがいくつか。
過去問は2つの解説併用した方がいいかもしれない。選択肢少ないけど。


翔泳社のテキスト
午前2問題の演習用、あと午後問題の解説用に。市販の本で戦うなら、これとアイテックくらいしか選択肢がない。


・IoTエンジニア養成読本

IoTワールドを俯瞰するために購入。会社の昼休みとか使って、軽めに読んだ。IoT中心に、無線周りの知識が補強できた。

 

【最後に】
普段から日経MJで新しい事業形態や新技術にアンテナ張って読んでいて……、午後問題はそのへんの裏側を考える、みたいな感じだったので、過去問演習はなかなか面白かった。
反面、「スーツケースが段差から落っこちる」のような常識的脱力系問題があったり、脈絡なくテクノロジ知識問題が現れたりと、初見で回答に窮する問題も混じっているので、癖は強いと感じる。
あと、ソフトウェア系(RTOS)問題は「こことここ、つながるよね?」で考えていくので、解き方のコツはデータベーススペシャリストと共通している気がした。今年までは。

 

そして、最初で最後のスペシャリスト区分の初回合格。とてもうれしい。
残り論文区分しかなくなってしまったけど……次SA?